「姓名なくして生命なし」と言ったのは
小林晟高でした。たしかな人物と同様、
せっかく育てた野菜の名前もきちんと考
えて販売するといったことが自前型農福
連携の醍醐味でもあります。
一般的に農福連携を前面に押し出しても、
ブランディングにはならないケースは多
々あります。
なぜなら、消費者は美味しくかつ安全な
野菜を求めているのであって、障害をお
持ちの方々が関わったか否かはさほど選
ぶ基準にはならないからです。
お客様目線での野菜作りやブランディン
グが農福でも必要ということですね。
障害をお持ちの方が販売される場合、そ
の純粋さ等で野菜が通常よりも売れるケ
ースはあります。しかし、その野菜が美
味しくなかったり、元気がなかったりし
たのなら、やはり持続可能な農福連携へ
とつながっていきません。
自前型の農福連携の立ち上げは大変なこ
とが多く、ともすれば障害をお持ちの方
が植えた種が育ってくれさえすればよい
といった考えに陥りやすいですが、最初
に販路とそれに伴うブランディングをし
っかりと話し合われた方がよいです。
もしかしたら、小松川で誕生した小松菜
のようなものが、農福からも生まれるか
もしれませんね。
ではまた。