ワケルことはワカルこと。
『方法序説』にもあるように、人は
わかりやすくするために、物事を分
けてきました。当たり前の話ですが、
二次元の面に一次元の線を一本引く
と、その面をふたつに分けることが
できます。頭の片隅で構いませんの
で、ぜひ覚えておいてください。
さて、農福連携現場での基本は、
・農業をわかりやすいように分ける
ということにつきます。そもそも農
福連携自体が農業を、
・農家しかできない作業
・農家以外でもできる作業
に分け、後者の方を障害者にやって
いただくといった考えから生まれた
ものでしたね。
そして、同様な方法は農福連携の作
業でもとられることとなります。農
福連携技術支援者研修でもお馴染み
ですけれども、
障害者にとってわかりやすく分ける
といった技術が求められます。例え
ば農家から除草の指示があった場合、
障害者にそのまま伝えても、農作物
を誤ってぬいてしまったりするリス
クがあるわけです。
そこで支援者が除草という農作業を
1、除草してよい草か判断する
2、除草した草を置く
3、置かれた草を捨てる
という風に作業を障害者にわかりや
すく分けていくわけです。
この作業細分化は農家のルールや障
害特性によって、あるべき分け方が
当然異なってきますので、ここが支
援者の工夫が問われることになって
いきます。
ただもっともらしく農作業を分けた
ところで何の意味がありません。誰
のために細分化し、どのような結果
を出したいのか?を常に自問できる
ようにしておきましょう。
あなたにとっての作業細分化のロー
ル(役割)とは何ですか?
ではまた。