その地域でどのような農作物が
求められているのか?
それに農福連携でどの程度まで
お応えできそうなのかを考える
ことが自前型事業計画の第一歩
という話をひとつ前の記事でし
ました。
要は出口から考えるということ
でしたね。そして、今回の記事
は援農型の事業計画の第一歩を
お伝えできればと考えています。
援農型の事業計画においても、
出口から考えるといった点は同
じになります。
では、援農型が解決すべき課題
は何だと思いますか?
この問いを誤魔化して援農型の
農福連携をするということは、
都心型の駅で行き先を決めない
まま目の前に来た電車に乗って
しまったという行為に等しいで
す。目的地がわからないのに乗
った電車が農福連携だったとい
うことがないようにしてくださ
い。
閑話休題。上の問いの答えは、
「農家の人手不足」
になります。援農型の農福連携
のほとんどは農家の人手不足を
解消するために事業をしていま
す。したがって、事業計画の根
本に、
農家が求める人材育成
があるわけです。もちろん福祉
的理解が不足がちな農家も少な
くありませんので、障害者の安
全ならびに安心につながる支援
者の配慮や環境づくりは必須で
すけれども、その土台を築いた
上で、やはり地域の農家が求め
る人材をともに育成していく必
要があるのです。
農福連携に期待してくださって
いる農家が、農作業のどの部分
で人手不足を感じているのか。
もしかしたら、それは出荷調整
だけであって畑に出ていく必要
がないものかもしれません。そ
の場合は、やはり出荷調整作業
の効率性が上がるような人材育
成を障害の有無に関係なく、継
続していく必要がありますよね。
援農先候補の農家に伺うときは
どの工程の作業で人手不足を感
じられているのか。そして、そ
の農作業にはどのような技術が
必要なのかを共有してもらうよ
うにしましょう。
ではまた。