いきなり農福連携入門レシピをはじめます。
一般的に農福連携は援農型と自前型にワケルこと
ができます。前者は障害者に支援者が同行して、
地域の農家に伺って農業するモデルで、農家の畑
で農作業のお手伝いをするわけです。農福連携入
門レシピは援農型からはいります。
レシピですので、しっかりと真似してくださいね。
料理のレシピに食材があるように、農福のレシピ
には人のロールがあります。つまりはどのような
役割で農福連携に参加するのかということです。
特に重要なロールは農業と福祉の架け橋として活
躍する農福連携技術支援者になります。
農福連携技術支援者研修は2020年にスタートし、
技術支援者つまり、農業版ジョブコーチ・農福連
携サポーターの育成を目的としたプログラムで各
都道府県ごとに開かれています。
例年、私が担当させていただいている単元は「農
福連携における作業細分化・難易度評価・作業割
当て」になります。大概は最終日になりますので、
最終試験前の責任をそこはかとなく感じての講義
をしているわけです(笑)。
静岡県の農福連携技術支援研修は2020年からやら
せていただいてまして、まいとし援農型の研修を
しています。
援農型というのは、福祉事業者や特例子会社が農家
のところに移動し、その圃場で農作業をしてから、
また事務所に戻ってくるというモデルになります。
援農型は浜松でCTCひなり株式会社がはじめた
としても注目を集めましたね。
閑話休題。静岡県の農福連携技術支援者研修では皆で
バスで地域の農家に移動し、そこで農福連携の基礎を
学びます。農家が指示してくださった農作業を細分化
し、障害者にわかりやすく伝える練習を実際の現場で
行うわけです。
このような援農型は農福連携におけるロール(役割)
を学ぶ上で有効なため、私は講演やセミナーでもこの
援農型をよく例示します。
皆さまはどのような役割の人がおいでたら、農福連携
がはじめられると考えられていますか?
当然、農家さんと障害をお持ちの方々は必須になりま
す。あとは上でも書きました農福連携技術支援者も非
常に大切な役割を担っておいでです。
実際、現場での農福連携が上手くいくかいかないかは、
農福連携技術支援者にかかっています。
では、この農家・障害者・技術支援者の3名がいれば、
最低限の農福連携が成立するかといえば、そうではあ
りません。
援農型の農福連携であれば、どの農家にどの障害者と
どの技術支援者のチーム(ユニットとも言います)で
伺うのかといった手配をする役割の方が必要です。
このロールが農福連携コーディネーターです。
援農型の農福連携コーディネーターは、現場の圃場で
はなく、事務所で各ユニットのマネージメントをして
いるわけです。
したがって、はじめての農福のレシピには、
・農家
・障害者
・農福連携技術支援者
・農福連携コーディネーター
といった人材(ロール)が必要ということになります。
ではまた。
▶参考
農福連携技術支援者研修シラバス
静岡県農福連携の推進
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