農福連携のアセスメントにおいて、
よく話題になるのがユニット評価
になります。つまり、障害者や支
援者個人のアセスメントはわかる
けれども、結局はユニットとして
何ができて、まだ何ができていな
いのかの見える化が必要なわけな
のです。
たしかにもっともな話ですし、議
論を深めていくべきテーマなので
すけれども、では何をもってその
ユニットがチームとして素晴らし
いかを測ればよいのかが簡単では
ないですよね。
そのひとつのヒントとして、ロー
ルチェンジがありますので、今回
はこちらをご紹介したいとおもい
ます。
援農型であろうが、自前型であろ
うが、支援者は障害者にロールを
作業ごとに伝えます。農福連携技
術支援者研修では「作業割り当て」
と表現されますが、役割を割り当
てていくわけです。例えば、支柱
を皆で立てていく作業でしたら、
Aさん:支柱立て
Bさん:支柱結び
といったロール分けをしていくの
が一般的かとおもいます。
しかしたとえ単純作業でも同じ作
業をずっとしていると、同じ部位
に疲労がたまり、非効率的になっ
てきます。そこで、もしAさんも
Bさんも支柱立てと支柱結びの作
業ができるなら、ある程度の時間
が経ったときに、ロールを交換す
るべきなのです。
Aさん:支柱結び
Bさん:支柱立て
よいユニットになってくると、自
ずから「よくがんばったから、ロ
ールを僕と交換しようか」といっ
たポジティブな会話が生まれてき
ます。
ロールが変わればツールもルール
も変わるのでしたよね。
多様で深みのあるユニットになっ
ていくとおもいませんか。
ではまた。