自前型の農福連携をはじめるにあたり、大切なのが
圃場選びです。ノウフクという以上、農業的な視点
と福祉的な視点の両輪で圃場を考えるのが自然では
ないでしょうか。
農業からみた圃場選び
まず農業的な視点で圃場を考える際には、その圃場
候補地の土が重要になってきます。都心型の農福連
携では、もともと駐車場等で使用されていた土地を
圃場にする事例も少なくありませんし、全国的にも
耕作放棄地を再び農福連携でといった取り組みがな
されています。
圃場候補地の前身が何であったか?
これは土質と大いに関係するところです。土質は粘
土から礫までの混入率で数値化されることもありま
すが、まずはご自身の肌で土を感じてみましょう。
意外とそこにいて気持ちいい場所かどうか感じるこ
とも大切です。あなたがあまり気持ちのよい場所で
ないと感じる土地でしたら、やはり農作物も育ちに
くい可能性が高いですよね。また、
そこで鳥は鳴いていますか?
鳥がいれば虫がおり、虫がいれば良質な微生物がい
る可能性が高いです。自然に近い形で土作りをして
いくのか、あるいは化学的に土作りをしていくのが
適しているのかも、周辺環境を視野に入れて、決め
ていく必要があります。
福祉からみた圃場選び
一方、福祉的な視点で圃場を考える際には、障害を
お持ちの方が安心して安全に通える場所なのかを吟
味する必要がでてきます。
公共交通機関を使ってのアクセスも考えるべき重要
な項目のひとつです。また、圃場そのものの他にト
イレや休憩場所も配慮がなされてますでしょうか。
場合によっては、園芸療法的な視点を組み込むこと
が可能な圃場もあるかもしれません。農業ガ福祉ス
ルという視点でしたね。
ノウフクそれぞれの視点に立って、慎重に圃場を選
んでいってください。できれば、空いた土地がある
からそこを農福で使って、無難な野菜を作っていこ
うというベクトルではなく、どのような野菜が地域
で求められていて、その野菜を作るのにどのような
土壌が適しているのかといったベクトルで計画をさ
れるとより良いです。
作付予定の野菜にあった土壌こそ、よい土地という
ことですね。
ではまた。
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