写真は一般的に播種トレーと言われる
もので、文字通り種を区切られたトレ
ーのなかに入れていくツールになりま
す。
このツールは大概、どこの農家でも見
ることができますので、色や大きさの
違いはあるものの、同じツールを使っ
ての播種が行われていることになりま
す。
ところが、援農型の農福連携の場合、
同じツールを用いた作業でも、ルール
が農家によって異なるケースが少なく
ありません。例えば上の播種でしたら、
・ひとつの区切りに種をひとつ
といった共通ルールがある中で、それ
を達成するためのサブルールが農家に
よって異なるわけです。例えば、
・ピンセットでひとつずつ入れる
農家もあれば、別のツールを用いて、
・まとめてトレーに入れる
場合もあります。つまり、最終的に到
達したい作業は同じなのに、そこまで
の過程におけるツールとルールが異な
るわけです。
ツールが異なれば、ルールが変わる
でしたよね。その作業は他の農家でも
経験したからできると考えるのではな
く、その農家のツールとルールを的確
にとらえ、障害者に伝えるようにして
ください。
ではまた。