援農型の農福連携と比べて、自前型
の場合は水まきの作業機会が増えま
す。重度の障害をお持ちの方の場合
でも、水まきと相性がよいこともご
ざいますので、しっかりと見ていき
ましょう。
まず支援者は、どこにどの程度水を
まいて欲しいか指示をする必要があ
ります。しかし、例えば「にんじん
畑に水を多めにまいておいて」とい
った指示では、支援者と障害者のあ
いだでディスコミュニケーションが
発生する可能性が高くなりますよね。
なぜだか、わかりますか?
障害特性によっては、水をまく場所
と量を具体的にしていった方がよい
場合が多々あります。上の例でした
ら、水をまいていただきたい範囲を
線で囲む等の工夫が必要ですし、水
の量も「多め」ではなく、3往復ず
つしながら横にズラしていくといっ
た指示が適切です。
水のまき方もわからない方が多くお
いでになります。やさしく水をまく
必要があるときは、シャワーを上に
むけて手をふりながら水まきをする
といった練習が必要です。ツールを
やわらかく扱うときは小指の使い方
が重要でしたよね。
また、露地における夏場の水まきは
暑い時間帯を避けるといったルール
も共有しておきましょう。
ではまた。