Q&A
Q.持続可能な農福連携とは何ですか?
A.農業者や福祉事業所や障がい者自身が成長していくことで長く連携が続くことを意味します。例えば、農家と福祉と企業が連携した農福産連携モデルでそれぞれが共に経済的に発展する農福産連携モデルがあります。具体的には、農家の人手不足を解消し農家が事業拡大ができるように、企業が障がい者を雇用し障がい者を社員として雇用し人材育成に努めながら、農家から受託作業を障がい者と共に作業効率化を図りながら農家の発展に貢献する連携です。企業は障がい者雇用と地域農業の発展という社会的貢献(CSR)を果たすことができることと、福祉事業者は障がい者の一般就労支援を果たせ、障がい者自身は納税者として安定収入を得ることができます。このように農業と福祉と企業と障がい者自身もそれぞれが経済的発展することで持続可能となる連携モデルがあります。
Q.農福産連携ができる環境は何ですか?
A.農業を拡大しようと思っている複数の農家があり、企業が障がい者採用するための一般企業就労希望する障がい者がいる地域であれば可能です。人手が必要なとしている畑仕事があり、障がい者が通勤できる公共交通がある地域ということになります。また、農作業については企業が雇用する農福サポーターが障がい者と共に多岐にわたる農作業に対応できます。農作業は障周年で仕事があることが望ましいですが、複数の農家で一年を通じて農作業ができるので、必ずしも大規模農家が必ずしも無くてはならない訳ではありません。
Q.露地園芸と施設園芸のどちらがいいですか?
A.施設園芸(ハウス)の方が気候に左右されないため望ましいですが、多くは露地での農作業を行ってますのでどちらでもできます。
Q.作業受託または委託の対価はどのようになりますか?
A.出来高払いにするのが望ましいです。例えば、1㎏あたり〇〇円という設定などです。障がい程度で作業が遅い人がいるので一律時間単価で決めるのは難しいので、出来高で単価を決めることで、農家にとっては負担が増えるわけではありません。また、受託側も障がい者が仕事に慣れてきてパフォーマンスが上がれば結果的に受託料の向上が図れ、農家にも受託側にも公平な価格設定となります。
Q. 農福連携は福祉事業所との連携が多いようですが?
A. 農福連携と言われるようになったのはここ10年前ぐらいからですが、それ以前から農福連携はありました。農家が障がい者を雇用するモデルや、福祉事業所から農家に作業に行くモデルです。また、福祉事業所が農地を借りて障がい者による農業を行っているモデルもあります。なかなか一般就労が難しい障がい者が農作業を通じて野菜作りの楽しさや作った野菜を販売することでやり甲斐を感じながら工賃を得るなど、いろいろな農福連携があります。
農福産連携は、ここに特例子会社(企業)が一緒に連携することで、障がい者が一般企業就労して農業分野で業務として働くというモデルで、一般的には企業で働ける比較的軽度の障がい者が農作業をする農福連携モデルになります。いずれも障がい者が農業分野で働くという大事な取り組みです。