【代 表 挨 拶】
創始者への稜威
障害をお持ちの方の才能を十分発揮できるよう、企業にもぜひ農福連携をして欲しい。父高草志郎のそんな想いから一般社団法人ノーマポートは横浜港の近くに創られました。誰もが働きがいと生きがいを持って暮らせる社会を実現する「ノーマライゼーション」と、港を意味する「ポート」を合わせた社名になります。
父の急逝により、私は急遽事業を継ぐ形となりましたが、多くの方々からご支援とご指導を頂戴し、ノーマポートは港であり続けることができました。また父の仕事仲間であった方々と今でも農福連携でご一緒させていただいている環境にも深く感謝しています。父と私の関係は親子というより親友(あるいは悪友)に近く、ともに笑いつくした時間を過ごせましたので悔いはありません。ただもしも望みがひとつ叶うなら、皆さまと一緒になって農福連携をしている今を父に少し見せたかったなと、時折ふと感じます。農福連携事業の一切は今後も父に奉げてまいります。
さて、農家の高齢化と人手不足はまさに一刻を争い、農福連携へのご期待は日ごとに高まっているように見受けられます。実は農福連携の根源的な課題は次のように集約されるのではないでしょうか。
・農業側と福祉側の相互理解不足
この課題解決の一案として、農業と福祉のあいだに企業が参入した形のモデルの普及啓発が挙げられます。ノーマポートは、そのあいだをいったりきたりしながら、場を編集してまいります。実際、企業が農福連携に参画したからこそ、地域の伝統野菜がなくならずに済んだり、援農先の農家の収益が改善されたり、グループ会社だけでなく地域の社会的価値が良くなった等の事例が既に出てきているのです。
このような背景の中で、ノーマポートは企業と農福をつなぐ港でありたいと考えています。皆さまの航海がよき旅になることを祈りながら。
代表理事 高草雄士
【代表理事プロフィール】
髙草 雄士
農福連携技術支援者育成研修や自治体向けセミナー、日本文化を背景とした企業研修(雅号:高堂巓古)等の講師を担当し、農福連携の啓発や文化的な人材の育成に注力する。企業参入型の農福連携においては、障害をお持ちの方が安心して安全に働ける環境づくりだけでなく、障害特性に合わせた成長機会の提供ならびに自己実現を重視し、その普及啓発に努めている。座右の銘は晴耕雨読。
【所属】
ノウトク(農福連携特例子会社連絡会)(代表)
一般社団法人日本農福連携協会(アナリスト)
農園型障害者雇用問題研究会
特定非営利活動法人わかくさ福祉会(障害者雇用支援員)
特定非営利活動法人読書普及協会(理事長)
米国プロテニス協会(公認コーチ)
ISIS編集学校(十離)
表千家(講師)
【創設者プロフィール】
髙草 志郎
2011年4月から2016年3月まで伊藤忠テクノソリューションズ株式会社の特例子会社「株式会社ひなり」の代表取締役社長を務めた。その特例子会社の職域として浜松市において特例子会社として初めての農家から農作業を請負い障がい者と共に働く農福連携モデルを立ち上げ、それまで農業と福祉という関係から企業が加わり、それぞれの課題を解決する「農福産連携」を構築する。
株式会社ひなりを退任後2016年6月17日に現在のノーマポートを設立し、それまでの経験を活かし農福産連携モデルを推進する活動に取り組み、農福連携に関する調査や農福連携に関わる講演、また特例子会社等で農福産連携を始める際の立ち上げ支援から業務継続・拡大や農福コーディネーター・農福サポーターの養成研修などを行った。農福に関わるようになった特例子会社が多くなったことで、さらに農福産連携の活性化のために「農福連携特例子会社連絡会」の事務局として運営し農福連携推進に注力する。
【メディア】
「笑顔つなぐ はままつのユニバーサル農業 第2版」
【所属】
農福連携特例子会社連絡会(創設者)
特定非営利活動法人わかくさ福祉会(副理事長)
特定非営利活動法人くらしえんしごとえん(理事)
浜松市ユニバーサル農業研究会(会員)